COLUMN
コラム
建売住宅購入の流れが「まるっと」わかる|よくある疑問や注意点も紹介

「建売住宅を購入したいけれど、どうやって進めればよいの?」
「家を買うときって、やることが沢山あるんでしょ?自分達にもできるかな…」
「失敗しない進め方があるのなら知りたいなぁ!」
新築一戸建てに住みたいけれど、建売住宅を購入する場合のしっかりした手順を、前もって知ることができたら悩まずに済みそうですね。
買いたい気持ちばかりが先行して「もし」失敗してしまったら、あとで後悔してもしきれません。
このコラムでは、建売も検討し始めた方にむけて家を買う流れを紹介しながら、初めて家を買うときに頭に浮かぶ疑問や、流れのなかの注意点についても解説していきます。
コラムを最後まで読んでいただくと、建売住宅の購入は一歩ずつ流れを踏んでいくだけで、誰でも失敗せずに買えることがわかります。
建売住宅も検討してみたいけれど「何から始めればいいのかわからない」を解決して、後悔のない住宅選びをしたい方は、ぜひご覧ください。
目次
建売住宅購入の流れ|購入する住宅を決めるまで

step1|建売住宅購入をサポートしてくれる不動産会社を決める
建売住宅を購入するには不動産会社のサポートが欠かせませんから、自分たちの頼れる不動産会社をはじめに決めましょう。
不動産会社を最初に決めるメリットには物件探しをまとめて頼めることや、資料請求と現地見学なども一括で手配してくれるので、手間がかかりません。
また、購入についてわからないことや、不安なことについても手助けをしてくれるので、自分たちだけで悩む必要がありませんね。
不動産会社を決めるポイントは、住宅購入で自分たちが特に必要としているサポートを、提供するのが得意な会社を選ぶことです。
「後悔しない物件を選びたい」「住宅ローンが不安」「仲介手数料無料は魅力」など、不動産会社によって得意不得意なサポートには違いがあります。
多くの不動産会社がありますが、自分たちの住宅購入に必要な手助けしてくれる会社を見つけましょう。じっくりと不動産会社を決めてもよいくらいですよ。
step2|資金計画をして家計に安心な購入予算を決める
不動産会社が決ったら、まず資金計画の相談をお願いしましょう。
資金計画とは、ご家族の将来に必要となるお金のことも考えて、購入費用の予算を決めることです。
子どもさんの将来の教育費や、ご自分たちの老後資金も貯えながら、無理のない住宅ローンを支払っていかなければなりません。
資金計画には、今までの生活費を見直すことや、これからのライフプランに必要なお金について考えることも含まれます。
そして、新生活を始めることで新たにかかるお金もでてきます。
不動産を所有することでかかる税金や家のメンテナンス費用など、今までの暮らしの支出が変化することも想定して、将来の家計をシミュレーションします。
その結果から、毎月の返済に無理のない住宅ローン金額を計算していくのですね。
不動産会社の資金計画サポートを受けることで、よりきめ細かい将来の見込みがたてられますから、はじめに資金計画の相談をしてください。
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step3|家選びに失敗するから必ず決めたい|住宅への要望と優先順位
購入予算の目途がついてきたら、つぎは家選びに向けて、要望を挙げていきながら整理しましょう。
家に対する要望がはっきりしている方ほど、物件選びはスムーズに進みます。
この要望が「曖昧」だと、複数の物件を比較したときにそれぞれの良いところに目がいってしまい、決めることができなくなってしまいますよ。
要望は、自分たちが新居で叶えたいライフスタイルをイメージして、部屋や設備、立地などに求める条件を決めていとよいでしょう。
日常生活のなかでも、特に「好きなことや楽しみたいこと」を、快適に実現できる住宅を選ぶことが大事になってきますね。
また、今の住まいに感じている不便さなどからも考えてみるとよいでしょう。
一つの家に住み続けていると不便なところが出てきますから、今の暮らしで抱えているストレスを軽くしてくれる住宅ほど、生活が楽になるでしょう。
最後に要望のなかで、「妥協したくないこと」から優先に順番をつけてください。
100点の家はなかなか見つかりませんが、優先順位を決めておくことで、より満足度の高い住宅が手に入るでしょう。
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step4|建売住宅の探し方と価値ある物件の選び方
資金計画をして購入予算が決まり、家についての要望整理と優先順位をつけたら、物件探しと好みの物件選びへ進みます。
物件探しは予算と条件で不動産会社にお任せで探してもらうのもよいですし、自分達でも探してみるのもおすすめです。
不動産ポータルサイトだけでなく、地域情報誌や折込チラシ、各種フリーペーパーなどにも新築建売住宅の情報が載っている可能性がありますから要チェックです。
そして情報が集まってきたら、好みの物件を選んでいきましょう。
物件を選ぶときには、今の住まいに抱えているストレスが解消されて、家族のライフスタイルに合った長く使い続けられる住宅であることを考えましょう。
また間取りや設備だけでなく、周辺の利便性や土地の災害リスクなどにまで目を向けるとよいですよ。
マイホーム購入では、家族が安心・安全・快適に暮らせることが大前提です。間取り図などの資料を見ながら、ご家族にとって価値ある物件を選んでいってください。
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step5|物件を見学して自分たちのイメージと合っているか確認する
物件資料などを見て、気になる物件を見つけたら現地を見学しましょう。
自分たちがイメージした家の通りか、実物で確かめられますね。
物件を見学すると、実際の部屋の広さや生活動線のスムーズさが、イメージ通りか体感できるでしょう。
また、家具を置くことのできるスペースや収納の中の造りなども確認できますし、キッチンや洗面化粧台などに触れて使用感も確かめられるので、生活を始めたあとで「イメージと違った…」という失敗を減らすことができます。
そして日当たりや風通し、物件のまわりの環境や周辺の交通量などは、実際に現地へ足を運ばないと知ることができません。
特に周辺の環境や交通量は、時間を変えてチェックできるとよいでしょう。平日と休日、昼間と夜間では雰囲気が大きく変わっていることがあります。
現地見学では、なるべく複数の物件を見て比較・検討することで、満足いく物件に出会えるでしょう。
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step6|資金計算で全ての費用を確かめて本命を決める
現地を見学して好感触だった物件のなかから、本命を決めていきます。
本命はできるだけスピーディーに決めることが望ましいでしょう。
なぜなら、自分たちが好感触をもった物件ほど、ライバルのいる可能性があるからです。
はじめに、本命の検討をしていきながら資金計算をします。
資金計算とは、物件を購入するために必要なすべてのお金をチェックすることです。
建売住宅を購入するには、本体価格と諸費用のほかに、生活に必要なオプション費用がかかります。オプション費用は網戸やカーテンレール、照明やTVアンテナなどです。
物件によって諸費用は前後しますし、住宅会社によって依頼するオプションも変わります。
最後に購入費用の総額を計算して、「資金計画」のときに決めた予算と比較します。
購入予算と比べて違いがでたときは物件を検討しなおすか、借入額や自己資金の割合などを調整しましょう。
あらためて月々の支払額を確認し問題がなければ、本命を決めていってください。
step7|物件の購入申し込みと住宅ローンの事前審査
本命の物件が決まったら、不動産会社を経由して売主に購入の申し込みをします。
人気のある物件は、検討しているあいだに他の方が契約を結んでしまう可能性もあるので、「自分たちが購入します」と売主に伝えて、購入の優先権を手に入れるのですね。
申込書には購入希望価格や手付金の額、引渡し希望時期などを明記します。
自分たちの予算がどうしても物件価格に届かない場合、申し込み時に値引き交渉を行います。
購入申込書をもって、「値引き交渉に応じてくれたら自分たちが購入します」と意思表示をするのです。
諸条件を調整して売主から契約を進める同意が得られたら、住宅ローンの事前審査を申し込みます。
住宅ローンは事前審査と本審査に分かれています。事前審査は、購入者の収入や勤務年数、借金の有無や社会的信用などに問題ないかを審査されます。
ここで住宅ローンが否決されると売買契約には進めません。事前審査に通ることで、安心して売買契約の手続きを進められます。
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建売住宅購入の流れ|売買契約をして物件を購入する

step8|売買契約を締結して建売住宅を購入する
住宅ローンの事前審査に通ったら、売買契約手続きにすすみます。
審査の回答を待っているあいだに、不動産会社は契約に向けた準備をはじめていきますので、ご自分たちは、購入申込みのときに提示した手付金を準備しましょう。
売買契約当日の所要時間は、2~3時間です。
はじめに「重要事項説明書」の読み合わせです。購入する土地と建物の詳細な内容について、買主に知っておいてもらいたいことの説明です。
つぎに「売買契約書」です。売主と買主のあいだで売買する条件が記載されています。
ここまでは、法律で決められていることなので必須の流れですが、このあとは売主によって若干の違いはあるものの代表的な書類を紹介します。
まず重要事項説明には記載しきれなかった補足の説明があります。おもに、売主と買主のあいだで認識の食い違いやすい点などを中心に説明を受けます。
またアフターサービス保証や、そのほか売主の取り扱うオプション商品の提案もありますから、必要に応じて注文してください。
説明がすべて終わったら署名・捺印と、最後に手付金を支払って売買契約は終了します。
step9|住宅ローンの本審査を申し込む
売買契約の締結を終えたら、すぐに住宅ローンの本審査を申し込みます。
事前審査を通した金融機関に申し込めば、本審査に落ちることはほとんどないでしょう。
本審査は、購入者の返済能力だけでなく、健康状態や不動産の担保評価など、事前審査よりも踏み込んだ審査が行われます。
団体信用生命保険(団信)も同時に申し込みます。
団信とは、住宅ローンの契約者に万一のことがあったときローンの残債を保険でまかなう仕組みのことです。
家族が代わりに住宅ローンを支払うことなく、引き続き家に住み続けられるようになります。
団信は、契約者が亡くなったときだけでなく、さまざまな病気やけがに対しても特約をつけることができますから、売買契約前の事前審査の申し込みを終えたあたりから、保険選びの検討を始めるとよいでしょう。
注意点が一つあります。住宅ローン申込中は、新たな借入れや転職、クレジット返済の延滞などにはくれぐれも注意しましょう。ローン審査が否決されてしまいます。
住宅ローンの回答がでるまで1週間程度です。その間に引っ越しの見積もりなどの依頼も始めましょう。
step10|火災保険と地震保険の契約を申し込む
住宅ローンを借りるときには、金融機関から建物に対する火災保険の加入を求められます。
火災や自然災害で建物に損害を受けたとき、保険金なしに再建や修繕をしながら、住宅ローン返済をしていくことは困難です。
金融機関としても担保としている不動産が失われる、または価値を落としてしまうことへの対策をしなければなりません。
火災保険に加入して万一に備えることは、家計が破綻しないためにも必要なことです。
また、宮城県は地震の多い土地柄ですので、地震保険にも加入しましょう。私の経験上ですと、加入する方は9割を超えています。
保険商品は自分たちで選べます。地震保険料は建物の構造によりますが都道府県ごとに料率は決まっていますので、火災保険料金を比較して選びましょう。
売主や金融機関のすすめる保険商品がありますし、オンラインでの一括見積サービスの利用や、WEB加入できる「ダイレクト型」の保険もあります。
購入申込のタイミングあたりから準備を始めるとよいでしょう。金融機関にも保険内容を伝えなければなりませんから、引渡し日の2週間前を目安に契約を済ませましょう。

step11|建物の権利証をつくるための手続き|表題登記
新築の建物は登記についての記録がありません。そのため新しく権利証をつくる手続きが必要になります。
住宅ローンの審査が終了して融資が確定すると、はじめの手続きとして買主名義で「表題登記」を申請します。
表題登記とは、建物の「存在」を登記することで、言わば建物の出生届です。
ここで建物の所在地番や構造、床面積などが初めて記録されます。
つぎに売買代金の支払いをして、引き渡しを受けた段階で買主の「所有権」を登記して、権利証ができあがります。
この表題登記が終わっていないと、住宅ローンの融資を実行するときに金融機関の担保設定もできませんから、前もって登記を済ませておく必要があります。
ご夫婦の共有名義などで住宅を購入する場合は、表題登記の申請前に土地・建物の持分を決めます。
step12|物件引き渡し前に最終の現地立ち会いを行う
物件引渡し前の立ち合いは、お披露目的な意味ではなく購入者が行う検査です。また、住宅設備の使用方法や取扱いの注意点などの説明を受けることも目的です。
このときまでに発見した不備や欠陥については、売主に補修工事を依頼できるので、念入りに確認しましょう。
立合いの前までは、建物の傷や不具合は売主に責任がありますが、引き渡し後の管理は買主の責任となるので、補修箇所が発見されても費用を求められる場合があります。
そのため、立ち合い検査前にはチェックポイントを予習して、住宅に問題がないか詳しく確認することが大切ですし、チェックリストを作成しておくと漏れなく検査ができるでしょう。
引渡し予定日の1週間前までには立ち会い日を設けたいところです。
指摘した箇所の補修を行うのと、完了したことを確認する時間が必要だからですね。
売主の担当者も同席のうえ、物件を見回りながら気づいた箇所を指摘していきます。そのとき補修方法なども聞いておくとよいですよ。
稀に、買主から見て不具合と思えることでも違うことがあります。そのようなときは売主担当者の説明をしっかり聞きましょう。
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step13|住宅ローンを借りるための手続き|金消契約
「金消(きんしょう)契約」とは金融機関からお金を借りる契約です。
正式には金銭消費貸借契約といい、いわゆる「借用書」に該当するもので、金消契約では主に3つの契約を取り交わします。
一つ目は金銭消費貸借契約書です。
融資金額や金利タイプと利息について、そのほか返済方法や返済日などに関する取り決めが記載されていますので、申し込み時に回答のあった条件に間違いないかしっかり確認しましょう。
二つ目は抵当権設定契約書です。
住宅ローンでは貸主である金融機関が、購入する土地と建物に抵当権を設定します。
抵当権設定登記の申請に添付する書類になります。
三つ目は保証委託契約書(保証会社を利用する場合)です。
住宅ローンを借りたあと返済できなくなったときに備えて、金融機関が保証会社に返済を委託する契約書です。
返済がなくなるわけではなく、保証会社に返済先が変わることに注意してください。
金消契約は、融資実行日(物件引渡日)の1週間前を目途に予定しておくとよいでしょう。
建売住宅購入の流れ|物件引渡しに向けた3つの手続き

step14|登記申請に必要な書類に署名・捺印する
建売住宅の購入における所有権移転の流れは、決済当日に金融機関から住宅ローン融資を実行してもらって売主に売買代金を支払い、売主から鍵を受け取ると所有権者が買主になります。
ところが、その権利を誰にでも主張するためには登記が必要なのです。
登記をすることで、自分たちが所有者であることが証明できて、その権利を誰も侵害することができなくなるからです。
つまり登記をすることで、予期せぬ不動産トラブルを避けることができるのです。
決済当日は、3つの登記手続きです。
所有権移転登記 土地について売主から買主へ所有権を移転する登記
所有権保存登記 建物について買主名義で初めて所有権を記録する登記
抵当権設定登記 住宅ローンを融資した金融機関が土地と建物に担保設定をする登記
司法書士に登記申請を委任します。申請書類にはこれから取得する土地と建物の情報が記載されていますので、しっかり確認しましょう。
step15|住宅ローンの実行と売買代金の支払い
登記申請に必要な書類に署名捺印し終わったら、金融機関が融資を実行します。
売買代金のうち、売買契約のときに支払った手付金を除いた残額(残代金)を売主に支払います。また、登記費用や仲介手数料などの諸費用もこのときに支払います。
それぞれ見積書や請求書で金額を確認し、支払いの手続きをしてください。
金融機関の処理が終わるのを待っているあいだに、売主からの物件引渡しに進みます。
売買代金の支払いで注意点があります。
支払った費用の領収証や振込伝票は忘れずに受け取ってください。そして必ず保管しましょう。
将来住宅を売却することになったとき、売却利益がでると税金がかかります。
利益は、買ったときと売ったときの費用の差額で計算しますが、この費用には住宅本体の代金のほかにも、含めてもよい諸費用分があります。
購入したときの費用の明細がわからないと、売却したときに不要な税金を支払わなくてはならないケースがでてきますから、費用を支払った記録は必ず保管して下さい。
step16|物件の引き渡しを受けて「あなたの家」になる
建売住宅の引き渡しでは、はじめに売主から鍵を受け取ります。
工事中に、業者さんが家に出入りするための鍵があるのですが、引渡し時に受け取る鍵は違います。
受け取った鍵をシリンダーに差し込むことで、工事業者さん用の鍵が使えなくなります。
鍵を受け取ったあとは、なるべく早めにドアに鍵を差し込んでください。
つぎに保証書の受け取りです。売主が発行するアフターサービスなどの保証書と、住宅設備などのメーカーが発行する個別の保証書があります。
メーカーの保証書には登録の必要なものがありますので、早めに登録を済ませましょう。
登録をしておくと、修理などを依頼するときにメーカーの対応もスムーズになります。
そして取扱説明書です。
新生活の始めには使いかたになれていないので、何かと必要になります。
メンテナンス方法もわかりますので、引っ越し後は手近な場所に置きましょう。
最後に、引渡し確認書を取り交わします。内容の説明を受けて、署名捺印をし終えたら物件の引渡しは完了です。
建売住宅購入の流れについての特徴

入居までの期間が早い
建売住宅は注文住宅と比較して、契約から入居までの期間を短くできます。
すでに完成したものであれば、早くて1か月程度での入居も可能です。
「住宅ローンの審査」「表題登記申請」「引渡し前立ち合い」などの手続きは、スムーズに進むと3週間程度で完了しますので、売買代金の支払いと物件の引渡しを受ければ入居が可能です。
結婚や子供の入学など、新生活に向けたスケジュールが決まっている方には、とくに大きなメリットといえるでしょう。
購入前にどんな物件か内覧できる
完成した状態で販売されている建売住宅は、賃貸住宅と同様に実物を見てから決めることができます。
間取りや天井の高さ、壁日当たりや風通しなども実際に確認できるため、より具体的に物件の良さを知ることができます。
一方、注文住宅は建物がない状態から始まるので、具体的にイメージするのが難しいでしょう。
モデルハウスなどは参考になりますが、実物を見られるのとは比較になりません。
入居後の生活を、イメージしやすいのはメリットですね。
魅力的な物件ほど悩みすぎないよう注意しましょう
住まい探しは、それぞれのご家庭がそれぞれのペースで、それぞれの不動産会社と行っていますから、お目当ての物件にライバルがいても分かりません。
条件の良い住宅ほど、ライバルがいると考えてよいでしょう。
焦って決めることはありませんが、的確に物件を決めるポイントは希望の条件に優先順位をつけておくことです。
よい物件を見つけたときに、スムーズな購入の判断ができます。
物件選びに悩みすぎないようにするには、家の条件に優先順位をつけることです。
注文住宅よりもわかりやすい購入手続き
建売住宅は、注文住宅に比べて手続きが簡単な点も嬉しいポイントでしょう。
土地と建物をセットで契約する建売住宅と違って、注文住宅は別々で契約する手間がかかります。
購入代金の支払いについても、建売住宅は契約時と決済時の2回ですが、注文住宅は土地の支払い、建物も工事の進捗によって数回に分けて代金を支払います。
建物の打ち合わせについても、回数の多くなる注文住宅に比べて、建売住宅はほとんどありません。
建売住宅の購入手続きは、とても分かりやすいのです。
建売住宅を購入する際によくある疑問

建築中の物件も購入可能ですか?
建築中でも可能ですし、着工前でも建築許可が取れていれば購入は可能です。
私の経験上、2割ほどの方が完成前に購入を決めていました。
購入を早く決めると、いくつかのメリットもあります。
会社によりますが、建築前の特典として外壁などのカラーセレクトを受けてくれます。
また、普通なら引き渡し後に行うオプション工事も、先行で契約すれば一緒に工事してくれる場合もあるでしょう。
そして、建築中の状況を確認することもできるので、自分の目で確かめられる安心感がありますね。
建売住宅と注文住宅では購入までの流れに違いはありますか?
建売住宅では、ほとんどの場合できあがった物件を見て購入契約をします。建物のうちあわせも、ほとんど必要ありません。
物件の引渡しは契約から1か月~1か月半ほど、その後は自分たちのタイミングで入居できます。
反対に注文住宅では、建物の形がまったく無い状態で購入契約をするところから始まります。土地をお持ちでなければ、そのまえに土地を購入しなければなりません。
購入の契約前から、建物の打ち合わせを繰り返して、変更がある度に価格の見積もり直しです。
建築する土地の状態にもよりますが、入居までのスパンは1年ほどと考えておくとよいでしょう。
頭金がなくても建売住宅を購入できますか?
頭金が無ければ住宅を買えないわけではありません。
ただし、住宅ローンを余分に借りなければならないので、返済額の負担が増えることに注意しましょう。
またローン金額が増えることで審査も厳しくなりますから、収入やほかの借り入れ状況などによっては、希望の融資を受けられない場合も考えられます。
銀行によっては、物件価格の100%融資に加えて、諸費用ローンも取り扱っていますが、無理のない返済額と将来に向けた貯蓄計画を考えながら進めてください。
購入時に手付金を現金で用意できない場合は?
手付金を現金で用意できない場合は、購入の契約ができません。
一般的に建売住宅の売買契約時の手付金は、完成物件で売買価格の10%まで、建築中の物件で5%までが慣例で、現金または振り込みで支払います。
手付金は、売買契約を済ませたあとにキャンセルすることになった場合の、お互いのペナルティとしての意味合いもあります。
つまり売買契約後に買主がキャンセルすると、手付金は戻ってきません。
購入の申込みをするときに支払う手付金額を提示しますが、あまりに低すぎる額では契約の合意をもらえない場合がありますよ。

申し込みと契約の違いは何ですか?
申し込みとは物件を購入する意思表示のことで、正式に売買が決まっている状態ではありません。
購入の申し込みをして価格や諸条件などを合意したのちに、売買契約締結へ進めていくのが一般的な流れです。
契約は、対象の住宅について買主が売買代金を支払うと同時に、売主が物件を引き渡すことについて書面で約束することを言います。
要は、申し込みには拘束力が無く、契約が終了すると拘束力が生じるのですね。
つまり、売買契約締結後にキャンセルをすると、手付金没収や違約金などが発生します。
建売住宅を購入してから入居までの期間は?
建売住宅のメリットのひとつが、すでに完成している物件であれば、契約締結からは比較的早く入居が可能だということです。
物件の引渡しは契約から約1か月後であることが多いので、引渡しを受けてから引っ越しの準備を始めても2か月ほどで入居が可能でしょう。
注意点としては、入居を遅らせたい場合でも引き渡しは先に受けなければならないことです。
完成している物件では、よほどのことがない限り引き渡しまでの期間を長くしてくれることはありません。
そのため、家賃と住宅ローンの支払いが重なってしまうことに注意しましょう。
オプションを決めるタイミングはいつですか?
オプションを決めるタイミングは、住宅の売買契約を済ませたときから始まります。
売主がオプションを扱っていたら契約時に商品カタログをもらえますし、すでにお目当ての商品があれば工事を依頼しましょう。
売買契約書には引渡し日が記載されていますので、その日にちを伝えてスケジュール調整をしてください。
また、家具を搬入する前に終えなければならない工事から発注を始めるのがポイントです。
入居時にはついていないと困るTVアンテナやカーテンレールなども早めに依頼しましょう。
建売住宅の購入でカスタマイズは可能?
建築前の物件であれば相談を受けてくれる会社もありますが、基本的には引き渡しを受けてからのカスタマイズを考えましょう。
建売住宅でも、ある程度自由にカスタマイズできる部分はあります。
内装の雰囲気を変えることができますし、設備のグレードアップも難しくありません。
また、空きスペースに収納を増設する場合も比較的容易です。
やってはいけないカスタマイズは、建物の強度を落とすことと違反建築です。
そして、カスタマイズの場所によっては建物の保証を受けてもらえなくなる場合があることに注意しましょう。
建売住宅を購入するうえでの注意点

購入価格に含まれている内容を確認する
建売住宅を購入するまえに、価格に含まれる内容を確認しましょう。
一般的に物件の表示価格は、「土地価格」「建物価格」「消費税」の合計額で、登記費用などの諸費用やオプション費用は価格に含まれません。
「オプション」とは網戸やカーテンレール、エアコンやTVアンテナなどのことで、価格に含まれない必需品については、別途費用で取り付けなければなりません。
資金計算をするときは物件価格に含まれる内容を確認して、別途にかかる諸費用を踏まえながら必要なお金を計算しましょう。
アフターサービスの保証内容を確認する
アフターサービス保証を受けることのできる期間や、内容は会社によって異なりますし、建物のほかにも地盤などの保証内容も重要です。
家は買って終わりではなく、10年・20年経ってからのメンテナンスも必要ですから、長期間の保証を受けられる安心感は大切ですね。
アフターサービス保証は対象の内容や期間だけでなく、定期点検サービスの有無や、定期的にメンテナンスをすることでプラスされる保証期間なども確認してください。
売買契約書類の内容を理解する
建売住宅の購入にあたっては、契約を取り交わす書面の内容をきちんと確認することが大切です。
契約の当日は、落ち着いて内容を確認できないこともあり得るので、前日までに書類に目を通しておくと安心でしょう。疑問に感じたことも、当日に聞くことができます。
不明点をそのままにして契約を結んでしまうと、後々トラブルに発展しかねませんので、かならず不動産会社に確認しましょう。
売買契約書類は、売買の条件について売主と買主の双方が合意していることを証明する大切な文書です。
無理のない返済計画を立てる
家を購入するときには、始めに「資金計画」をたてます。
資金計画をたてるうえで重要なポイントは「先々の家計に無理のないローン返済」です。
いまの家計には無理を感じないとしても、将来には様々な支出が待ち構えています。
住宅購入のほかにも、人生には様々なライフステージがあります。「出産」や「お子さんの進学」、「老後」などですね。
今後のお金のことを予測するのは難しいと感じるかもしれませんが、できるかぎり将来の家計のことも考えて返済計画をたててください。

立会検査で物件の状態を確認する
建売住宅の引き渡し前には、物件の最終チェックをする「立合い検査」を行います。
このときまでに発見した不備や欠陥については、売主に補修工事を依頼できるので、念入りに確認してください。
引き渡し後の管理は買主の責任となるので、補修箇所が発見されても費用を求められる場合があります。
そのため、立ち合い検査前にはチェックポイントを予習して、住宅に問題がないか詳しく確認しましょう。
現地に行って周辺の様子をチェックする
お気に入りの物件が見つかったからといって急いで購入を決めずに、その地域の周辺環境までしっかりと確認することが大切です。
ご家族にとっての周辺環境の善し悪しは、住みやすさに大きく影響します。
たとえば通勤・通学のための交通機関のアクセスや、スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどの周辺施設の利便性をチェックしてください。
周辺環境を確認するときは、できるだけ朝・夜両方の雰囲気を見るとよいでしょう。
日中と夜間では街の雰囲気が変わることもありますので、時間を変えて確認できると安心です。
売買契約を終えたら入居への準備を進める
ただいま賃貸住宅に住んでいる方の場合は、入居時期にあわせて賃貸契約を終了させる必要があります。
賃貸借契約書に目を通し、契約終了の事前通知に必要な期限をチェックしておきましょう。
期限を過ぎてしまうと契約終了が1か月延びてしまう場合があるので、家賃分のお金がもったいないです。
また引っ越し業者の手配も早めがよいでしょう。繁忙期だと予約が取れないこともありますよ。
電気・ガス・水道などの停止連絡も忘れずにしてくださいね。
建売住宅の購入で遠回りしないためのまとめ
建売住宅の購入までにかかる期間の目安は、資金計画を始めてから購入の契約までが約3~6か月、契約から入居までが約1~2ヶ月です。
物件を探す期間にもよりますが、土地と建物をセットで購入できる建売住宅は注文住宅に比べて手続きがわかりやすく、短い期間での入居が可能です。
物件選びは慎重に、かつ悩みすぎないようにしましょう。
魅力的に思える物件ほどライバルがいて、先に買われてしまうかもしれません。
住宅に求める要望に優先順位をつけて、物件探しをスムーズに進めてください。
仙台市・宮城県エリアで建売住宅を購入するならネクストリンクにご相談ください

株式会社ネクストリンクでは、
「建売住宅を購入したいけれど、どうやって進めればよいの?」
「家を買うときって、やることが沢山あるんでしょ?自分達にもできるかな…」
「失敗しない進め方があるのなら知りたいなぁ!」
などのご相談に、建売住宅に関わり続けて30年の代表が、わかりやすくすべてをお答えしています。
建売住宅購入の流れを知り尽くしている当社にお任せいただければ、お客様のスケジュールに沿った購入のサポートをご提供します。
そして、「間取り」と「立地」のプロでもありますから、物件選びもしっかりサポートいたしますので、間取りや立地選びを重視したい方のご相談もお任せください。


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