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コラム
建売住宅の注意点14選を紹介|安心して家を買うために確認したいポイント

「建売住宅を買うなら、どこに注意すればよいのだろう?」
「前もって注意点がわかっていたら、安心して購入を進められるのに…」
「住宅選びは大きな決断だから、間違いない選択ができるといいな!」
建売住宅の購入を検討しているものの、どのようなことに注意して購入すればよいかわからないですよね。
家の購入が初めてであれば、手続きの流れや注意点に不安を感じるものです。
購入を進める前に、「物件探しから契約や引き渡し」について、建売住宅の注意点を知ることができたら、価格以上の価値ある物件に出会えるかもしれません。
このコラムでは、建売住宅の注意点について「物件選び」「契約をする前」「物件の引渡し」の3つのケースに分けて解説していきます。
コラムを最後までお読みいただくと、建売住宅の購入を進めるうえで失敗を防ぐポイントがわかり、これから安心して住むことのできる物件を見極めることができます。
建売住宅の、注意すべきポイントを知って賢い住宅選びをしながら、満足度の高い家を手に入れたい方はぜひご覧ください。
目次
建売住宅の物件選びでチェックしたい7つの注意点

間取りを選んでいくときの注意点
建売住宅は間取りがすでに決まっているので、自分たちの希望に合わせた形にすることができません。
そのため、ご家族の生活と相性のよい間取りを選ぶことが大切で、失敗しないポイントが3つあります。
はじめに、住まいに抱える不満が解消されていることです。
今の暮らしで感じている大きなストレスを、和らげてくれる間取りほど生活が楽になるでしょう。
つぎに、ご家族のライフスタイルと間取りがフィットしていることも大切です。
日常生活のなかでも、特に「好きなことや楽しみたいこと」を、快適に実現できる間取りを選ぶことが大事になってきますね。
最後に、長く住み続けられる間取りであることです。
家族が増えたときや、子どもさんの独立などで家族構成が変わったとき、ライフステージに合わせて使い続けられる間取りを、選ぶことも大切でしょう。
住宅設備や内外装、外観デザインを見るときの注意点
建売住宅の設備や内装も、住み心地を左右するポイントですから、慎重に確認しましょう。
設備や内外装のグレードは住宅会社によって変わりますし、グレードアップも基本的にできません。
入居後に使用してみると設備の使い勝手がよくないと感じたり、内覧時には良いと思っていた内装や外観が、あとになって気に入らないと感じることがあるかもしれません。
そのため、キッチンや水回りなどの設備の使用感を充分に確認してください。
そして、設備についている機能にも注目してください。機能の善し悪しで快適さが変わりますよ。
また内装や外観については、第一印象だけでなく年齢を重ねたあとでも釣り合いのとれたデザインであることも大事です。
最後に、設備や内外装は見た目だけでなく、掃除の手軽さや耐久性の高さもポイントです。長く使い続けられるほど、ランニングコストが抑えられますよ。
物件周辺の環境をリサーチするときの注意点
マイホーム購入では、家族が安心・安全・快適に暮らせることが大前提ですね。
毎日の通勤・通学や買い物はもちろんのこと、子どもさんの教育施設や病院などが整っていることも物件選びのポイントです。
建売住宅を購入するときは、家だけでなく立地や周辺環境にも目を向けましょう。
住みやすさは周辺環境によって左右されますし、家のまわりのことは引っ越さないと変えることができません。
通勤や通学するときの交通アクセスや、日常生活でよく使う施設ほど距離やルートをよく確認することが大切です。
また、子どもさんがいる場合は安全に過ごせる環境であるかなどもリサーチしましょう。
土地勘のない場所で購入するときは、現地周辺の状況は曜日や時間帯を変えて調べることをおすすめします。
平日と休日では交通量に違いがありますし、時間帯によっても街の人通りや雰囲気が変わることもあるので、時間や日を変えてチェックしてください。
災害時のリスクはハザードマップで確認すること
物件を選ぶときは、これから暮らす地域の災害リスクを知っておくことも大切です。
もし災害に見舞われてしまったら、家を直すために大きな費用がかかりますし、周辺の不動産価値が下がってしまうかもしれません。
いざというときに、身の回りにはどんな危険があるのか。自然災害による危険性を調べましょう。
災害リスクを知るうえで欠かせないのが「ハザードマップ」です。
市町村などが提供するハザードマップを確認することで、検討している地域の災害リスクを知ることができます。
洪水や土砂災害、高潮、津波などの、リスクが高い地域にある建売住宅は避けるようにしましょう。
間取り図だけで判断せず現地見学で確認したいポイント
間取り図だけでは分からないこともあるので、気に入った間取りが見つかったら見学しましょう。
特に、「実物を見たらイメージと違った」と感じやすいポイントを紹介します。
はじめに、実際の部屋の広さを体感しながら、陽当たりや風通しをチェックします。それぞれの窓の高さも確かめながら、家具の置き方を考えるのもよいですね。
つぎに、間取り図でイメージした動線の通りに部屋のなかを歩いてみましょう。できるなら、家具が置いてあることをイメージしてチェックしてください。
そして、各収納の中の高さや棚の位置を確認しておくと、しまう物が決めやすくなります。
また、各部屋のコンセントの位置も家具の設置計画に必要なので、内見時に間取り図にメモしておくと良いですよ。
最後に、駐車スペースを確認しましょう。自家用車の大きさとのフィット感や出入りのしやすさを確かめてください。
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品質管理が行き届いている住宅を選ぶこと
建売住宅は、完成した家を見て検討できることがメリットのひとつですが、建築途中の確認はできないので、適切な工事監理がされていないと不具合などを引き起こしがちです。
そのため内見時には、家の仕上がり具合を丁寧に確認していくことをおすすめします。
建売住宅では、完成している状態から内部の品質を想像することしかできないからですね。
「床」や「壁紙」のキズ、「ドア」や「窓」の開閉具合、「設備」や「建材」の取り付け方など。
とくに、床下や屋根裏の点検口がある場合は、なかを覗いてみましょう。
一概には言えませんが、目に見えるところの仕上がりが気になる場合は、内部も同じ状態と考えてよいでしょう。
もし、かなりお気に入りの物件だったら、同じ会社の建築中現場や、他の完成物件を見るとよいでしょう。
複数の住宅を見られるとよいですが、工事が満足に感じたら品質の差は少ないでしょう。
住宅の性能が評価されている物件を選ぶこと
住宅の性能とは、耐震性や省エネ性など建物がもっている基本的な性能のことです。
「省エネ」「耐震」「断熱」などの性能が、等級で評価されます。
建築工事中に、多くの検査を受けて合格しなければなりませんから、第三者から評価を受けた住宅は信頼性がありますね。
等級の高い住宅は、価格が上がることも多いのですが、購入後のランニングコストなどが安くなるメリットもあります。
まず、省エネ性能が高い住宅は光熱費が削減できます。
また、耐震性能が高い住宅は地震保険料の割引を受けられます。
そして、「住宅ローン控除」では、最も高性能な住宅で最大455万円の控除(2024年現在)を受けることができますし、「フラット35」では金利が優遇されます。
性能の高い住宅は、家族の安全・安心に直結しますね。
建売住宅の契約前にチェックしたい5つの注意点

販売価格に含まれている内容を確認すること
建売住宅を購入する契約のまえに、価格に含まれる内容を確認しましょう。
物件の表示価格の内訳は、「土地価格」「建物価格」「消費税」であることが一般的です。
そのため、登記費用や住宅ローン手数料などの諸費用は含まれていません。
また、任意につけられるオプション商品も価格には含まれません。
「オプション」とは網戸やカーテンレール、エアコンやTVアンテナなどです。
建売住宅では、このような住宅関連商品について「標準仕様」としている会社と、「オプション仕様」としている会社があります。
建売住宅のモデルハウスなどでは、オプション品も取り付けて展示されていることも多いので、標準でついていると勘違いしやすいです。
建売住宅を選ぶときには、どこまでが標準仕様なのか、契約前にきちんと確認しましょう。
地盤調査で建物の安全性を確認していること
建売住宅を購入するときに、注意したいことのひとつが「地盤調査」です。
地盤に問題があると、いくら頑丈な建物でも、地震などの災害で大きな被害を受けてしまう可能性があります。
どちらの場所であっても、地盤の善し悪しが必ずあります。
そのため、建築を始めるまえに地盤の調査をして、問題が認められたときは補強工事を行います。
購入する物件が具体的になってきたら、不動産会社に地盤調査報告書を取り寄せてもらいましょう。
調査の結果として、補強工事の「要・不要」が記載されています。
また補強工事をしているなら、工事の報告書がありますから合わせて入手しましょう。
大事なのは、建築前に地盤調査をして、適切に補強が行なわれていることです。
住宅の設計図書を引き継いでくれること
一定規模以上の建物を建築する場合は、「建築確認」を受ける必要があります。
建売住宅では、建築確認を受けていない建物はまずありません。
建築確認の書類のなかには設計図が含まれていて、建売住宅もこれらの設計図に基づいて建築されていきます。
建売住宅を購入するときに引き継がれる図面は、「平面図」「立面図」「配置図」です。
また、「標準矩計図」「標準仕様書」などを引き継いでくれるでしょう。
そのほか、電気や上下水道の「竣工図」などもありますので、必要であれば申し出てください。
売買契約をするときに、引き継いでくれる図面の種類を確認するとよいでしょう。
アフターサービス保証の内容と手厚さを確認すること
アフターサービス保証を受けることのできる期間や、内容は会社によって異なりますし、建物のほかにも地盤などの保証内容も重要です。
新築住宅では、構造上の主要な部分や雨漏りに関して法律で10年間の保証が定められていますが、会社によっては更に手厚い保証を受けられます。
家は買って終わりではなく、10年・20年経ってからのメンテナンスも必要ですから、長期間の保証を受けられる安心感は大切ですね。
アフターサービス保証は対象の内容や期間だけでなく、定期点検サービスの有無や、段階的にメンテナンスをすることでプラスされる保証期間なども確認してください。
また「地盤保証」がついていると、地盤が沈下した原因によっては建物を修繕する保証を受けることができますよ。
売買契約書類に書かれている内容を理解すること
契約書類には、多くの項目について記載されています。
売主と、買主の間のトラブルを防ぐためにも、大切な内容について記録を残しておく必要があるからですね。
売買契約書には、「代金の支払い」「契約解除や違約金」「契約不適合責任」「特約条件」など、対象不動産を売買する“条件”が記載されています。
また重要事項説明書には、対象不動産について買主に知らせるべき内容が記載されています。
契約当日は、落ち着いて内容を確認できないこともあり得るので、前日までに書類に目を通しておくと安心でしょう。疑問に感じたことも、当日に聞くことができます。
契約書類に署名・押印をすると同意したとみなされるので、内容をしっかり理解した上で手続きを進めてください。
建売住宅の引き渡し前にチェックしたい2つの注意点

引渡し前の立会い検査で不具合をしっかり見つけること
建売住宅の引き渡し前には、物件の最終チェックをする「立合い検査」を行います。
このときまでに発見した不備や欠陥については、売主に補修工事を依頼できるので、念入りに確認してください。
立合い検査までは、建物の傷や不具合は売主に責任がありますが、引き渡し後の管理は買主の責任となるので、補修箇所が発見されても費用を求められる場合があります。
そのため、立ち合い検査前にはチェックポイントを予習して、住宅に問題がないか詳しく確認しましょう。
チェックリストを作成しておくと、漏れなく検査ができるでしょう。
立会い検査にも詳しい、ネクストリンクのコラムを参考にしていただければバッチリですよ。
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完成していない物件の引き渡しは避けましょう
建物が未完成状態での引き渡しは、トラブルのもとになるので避けましょう。
引渡しを受けるのと同時に、代金を全額支払わなければなりません。
もし、残工事が順調に進まない場合や、予定していたものと違った仕上がりになったりすると、せっかくの新生活が台無しです。
そのため、建物の本体工事はもちろんですが、立会い検査後の補修工事についても終了していることを確認してから引き渡しを受けましょう。
何かの事情で、どうしても工事が残ってしまう場合は、内容を文書に残しておくとよいです。
あとになって、「言った・言わない」のトラブルが避けられます。
完成した住宅を確認して、問題や不備等ないことがわかってから代金を支払えば、無駄な心配ごとが少なくて済みますよ。
建売住宅の基礎的なことを知っておこう

建売住宅とはどのような住宅のこと?
建売住宅とは、住宅会社があらかじめ購入した土地に建物を企画して建設し、土地と建物がセットになって販売する一戸建てです。
お客様のオーダーでつくる注文住宅と違い、建売住宅は不特定多数の方にむけて販売し、気に入ってもらわなければなりません。
そのためには、より低価格で提供する必要があります。あらゆるところを省力化して、コストダウンを行います。
つぎに、万人受けする商品をつくることです。たとえば、多くの人の目から見て「使い勝手がいい」と感じてもらえるような建物をつくります。
最後に企画力です。多少の条件がよくない土地であっても、スペースを最大限に活用してプランを練り上げます。
つまり建売住宅は、より多くの方に満足度の高い住宅を目指しています。
建売住宅と注文住宅の違いはどこにあるの?
建売住宅と注文住宅の違い-①購入の流れ |
建売住宅は、土地と建物をセットで購入します。
多くの場合で、できあがった建物を実際に見て気に入った物件を選びます。
注文住宅は、まず土地を決めなくてはなりません。そのあとに自分たちの好きな間取りや設備などを決めて家づくりを始めます。
建売住宅と注文住宅の違い-②価格のわかりやすさ |
建売住宅の価格には、オプション品を除いて基本的なものがすべて含まれています。
価格が変わるのは、カーテンやエアコンなどの生活必需品です。
注文住宅は、選ぶ仕様や設備などによって価格が上下します。そのため、建物の決めごとがすべて終わるまで、金額がわかりません。
建売住宅と注文住宅の違い-③家へのこだわり |
建売住宅はプランが決っているので、自分たちの希望ができるだけ取り入れられた、物件選びになります。
反対に注文住宅では、予算の許すかぎり、家に対する自分たちの希望を込めることができます。
建売住宅のメリットはなに?
建売住宅のメリットは、大きく3つです。
まず、注文住宅と比べて、リーズナブルな価格の物件が多いことです。
住宅にちょうどよいサイズの土地を厳選して購入することや、間取りやデザインをシンプルにして建築材料を統一すること、建設の流れを省力化するなどで、コストダウンを実現しています。
つぎに、実際の物件を見て確かめられることです。
モデルハウスと違って、実際に住むことをイメージしながら物件を見ることができます。
立地や周辺環境などにも注目できるので、自分たちにふさわしい住宅かが判断できるでしょう。
また建売住宅は、新生活までのスケジュールが予測しやすいです。
物件が完成していれば入居までの期間は1~1ヶ月半程度で、住んでいる家の退去や引越しなどが、前もって予定しやすいです。
以上が、建売住宅の代表的な魅力です。
建売住宅のデメリットはどのようなこと?
建売住宅のデメリットとしては、まず理想の間取りやデザインに出会うことが難しい場合があることでしょう。
とくに、住みたい場所が決まっていて、エリア限定で物件を探してみると、お気に入りの物件が見つかりにくいときがありますね。
その理由として、建売住宅には「自由さ」がほとんどありません。
間取りの設計が終わった段階から販売されますし、設備や仕様のグレードもバリエーション豊かではないことがほとんどです。
また、ひとつの会社で販売される多棟数物件の場合はデザインなどが似通ってしまい、オリジナリティに欠けるイメージをもってしまうでしょう。
注文住宅と違って、おなじ材料で建築される建売住宅には、出すことの難しい「個性」です。
このような点が、建売住宅の大きなデメリットです。
建売住宅を購入するまでの流れを解説

建売住宅購入の検討を始めてから、入居するまでのステップは大きく以下の流れで進んでいきます。
step1.不動産会社を決めて購入の相談を始める step2.資金計画をたてる step3.住宅に希望する条件を決めて優先順位をつける step4.物件を探す step5.好みの物件を見学する step6.本命が決ったら購入の申し込みをする step7.住宅ローンの事前審査を申し込む step8.売買契約を締結して手付金を支払う step9.住宅ローンの本審査を申し込む step10.物件引き渡し前の立ち会いチェックを行う step11.売買代金を支払い物件の引渡しを受ける |
step6の購入申込みまでに、3ヶ月~6ヶ月の期間を要する方が多いです。
物件選びで後悔しないために、資金計画や住宅への希望決めは時間をかけましょう。
完成している物件では、契約から引渡しまでの期間は1ヶ月~1ヶ月半です。
契約が終わると、いろいろな手続きを行わなければなりませんから、不動産会社のサポートを受けながら進めるとよいですよ。
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建売住宅の購入が向いている人のポイント

・なるべく手間や時間をかけずに新築戸建を手に入れたい方 ・いつまでに入居したいか決まっている方 ・安全な住宅をできるだけ予算をおさえて手に入れたい方 ・間取りやデザインにそれほど強いこだわりがない方 ・建築済みの物件を見て自分たちのほしい住宅をイメージしたい方 |
新築の建売住宅は、注文住宅とくら比べてコストが控えめで、すでに完成している建物も多いです。
新しい安全な家に住みたいけれど、予算を抑えたいと考えている人にとっては、建売住宅が適していると言えるでしょう。
間取りやデザインをカスタマイズすることは難しいですが、実際の建物を見て自分たち好みの住宅を選びたい方にはオススメです。
建売住宅の注意点を理解して価値ある家を購入するためのまとめ
建売住宅には、「物件選びのとき」「購入する前」「引渡しを受ける前」の3つのステップで注意点があります。
段階を踏みながら注意点をクリアしていくと、ご家族にとって価値ある住宅が手に入るでしょう。
また、建売住宅の善し悪しや注文住宅との違いなどを知ることで、ご家族にはどちらの住宅が適しているかがわかりますので参考にしてください。
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お客様が住宅を購入してからの、「やっぱりやめておけばよかった…」が無いように、物件選びから引き渡しまで押さえておくべきポイントを、裏表なくお伝えします。
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