COLUMN
コラム
【建売住宅の間取り実例vol.21】二つある回遊性でスムーズな動線のプランとは

今回の間取り実例は、玄関まわりとキッチン・水回りに回遊性を持たせたプランのご紹介です。
部屋同士を上手につなげることで、スムーズな動線にあふれたレイアウトに仕上がっています。
建売住宅の購入では、できあがった間取りの中から物件を選ぶことになりますね。
ところが、間取りがご家族の理想に、どこまで近づいているかイメージできず、やっと見つかった物件なのに、購入に踏み出せないともったいないです。
このコラムでは、今までに販売された建売住宅の実例から、その間取りの良いところ、間取り図では気づきにくいポイント、使い勝手が良くなるアイデアなどを紹介します。
間取りの実例をたくさん見ることで、家族構成やこれから叶えたいライフスタイルに、ふさわしいと思える間取りがわかるようになります。
いろいろな建売住宅の実例を見て、ご家族に合う間取りをイメージしたい方や、間取りの使い勝手がよくなるアイデアを知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
回遊性のある間取りとは

家の中の動線に行き止まりがなく、円を描けるような通り道があることを「回遊性のある間取り」といいます。
建売住宅では特に、「キッチン」「洗面室」「廊下」「リビング」をぐるりと回ることのできるレイアウトが多いですね。
回遊動線のメリットの一つが、便利な家事動線が生まれやすい点です。
家の中に行き止まりが少ないと、移動距離が短くなるので家事効率がよくなります。
さらに、動線のなかに家事に必要な道具が取り出しやすい収納があると、さらに流れがスムーズになりストレスを感じません。
また、行き止まりのない動線は、たとえば朝の忙しい時間帯に、家族同士がぶつかり合うことなく身支度ができる点もメリットです。
間取りを選ぶときには、回遊動線を含めてご家族に最適な動線を考えてみてください。
間取り実例の物件概要

・土地面積:160㎡台 ・建物面積:107.64㎡(1F:58.79㎡ 2F48.85㎡) ・間取りタイプ:4LDK ・収納率;約11.9% ※壁芯計算 収納面積:約12.8㎡ ・方角 / 土地形状:北東角地 / 整形地 |
間取り実例の特徴


回遊性のある水回り
キッチン・洗面室・トイレの水回りが集約されていて家事のしやすい配置になっていますね。
キッチンと洗面室が引き戸でつながっているので、円を描くような通り道になっています。
室内の通り道に行き止まりがなく二つの方向に出入りできる動線は、人の動きがスムーズで移動距離が短くなるメリットがあります。
LDK・玄関とつながりのある和室
リビングと玄関の両方につながっている和室にも回遊性がりますね。
お客様が来たときでもリビングと和室の二通りのお迎えができるでしょう。
また、キッチンに立っていても和室の中を見通せるので、小さい子どもさんの遊び場としても安心なスペースです。
18帖の広々とした空間のLDK
建売住宅に多い長方形16帖タイプと比べると約90cm長くなり、余裕のあるダイニング・リビングスペースができあがるでしょう。
上手に家具をレイアウトしてキッズスペースをつくっても良いですし、子どもさんが小学生になったらスタディスペースをつくってあげたくなる広さです。
キッチン横にもうれしい収納
LDKのなかにも正方形タイプの収納が配置されています。
キッチンシンクから手の届く位置にあるので、パントリーとしても使えますね。
このような場所に収納があってくれると、LDKが散らかりにくく、すっきりします。
勝手口があるメリット
家庭ごみを室外に保管できるので勝手口は便利です。
キッチンスペースにごみ箱が必要なくり、調理器具や食料品を収納する場所が広くなりますね。
また、キッチンは料理中の熱がこもりがちですから、スライド窓のついた勝手口なら、室温調整をしてくれる効果もありますよ。
トリプル収納の玄関
建売住宅の玄関には珍しい、クロゼット・土間収納・下駄箱のトリプル収納です。
それでいて、玄関ホールが小さすぎるわけでもありません。
クロゼットも、アウターなどを掛けておける十分な奥行きがありますから、外出時の必需品をまとめて収納しておける玄関です。
玄関ポーチの屋根代わりにバルコニー
一般的に玄関ポーチの上部には、奥行き90cmほどの屋根または庇(ひさし)がつきます。
間取り実例は南側玄関なので、バルコニーを屋根代わりに横に伸ばして工夫しています。
その分、たくさんの洗濯物を干すにも困らない横幅ワイドなバルコニーに仕上がっています。
全室がWIC(ウォークインクロゼット)の寝室
2階寝室は全室WICです。
タタミ1帖タイプのクロゼットより奥行きがあるので、収納家具などをそのまま中に入れられますし、置き方も工夫できますね。
子どもさんも大きくなるにつれて洋服などが増えてくるでしょうから、室内に出しっぱなしにならないWICは便利でしょう。
空きスペースはしっかり収納にしてある
2階廊下の収納はうまく空きスペースを活用して設けてあります。
決して大きくはありませんが、掃除道具やそのほかの小物をしまっておくのに便利ですね。
家の中のデッドスペースを無駄なく活用するアイデアは、「建売住宅ならでは」でしょう。
実例から参考にしたい内見時のチェックポイント

1・2階で違うトイレの大きさ
階段下の空きスペースにトイレを設けている関係で、1階トイレの奥行きが2階トイレよりも狭くなっています。
1階の奥行きは1.2m弱なので、便座に腰かけると目の前の壁がとても近いイメージです。
間取り図で上下階のトイレの大きさが違うときは、中の使用感も確かめてください。
和室押入れのPS(パイプスペース)
押入れの右奥にPSがありますね。
2階トイレの配管を通すためのスペースですが、押入れの中がどのくらい狭くなっているかは現地で確認する必要があります。
収納の中にPSが配置されることも多いので、現地で幅や奥行きを確かめて収納計画を検討してください。
WIC(ウォークインクロゼット)のハンガーパイプ
クロゼット内のハンガーパイプの取付け位置は、間取り図に書いていないことが多いです。
WICはハンガーパイプの本数によって、衣類を掛けることのできる量が大きく変わります。
たとえば、実例の洋室8帖では扉が収納の中央にあるので、ハンガーパイプは奥の壁に1本だけなのか、または両側の壁につく場合や3面にコの字型であることも考えられます。
ハンガーパイプの取付け位置は、内見時の大切なポイントです。
キッチン横や玄関収納の内部の仕上がり
寝室以外の収納内部の仕上がりも、多くが間取り図に書いてありません。
棚の有無や、棚がついている場合の奥行きや高さを内見で確認しましょう。
実例の玄関収納にはハンガーパイプがついていると、そのまま洋服を掛けられますね。
キッチン横の収納の棚は無いかもしれませんが、ラックなどを置いた方がパントリーとしいては使いやすいでしょう。
洗面室の収納を検討する
実例のように洗面室の収納がないとき、内見で収納の検討をしなければなりませんね。
1坪タイプの洗面室が多いですし、実例のように浴室とキッチン・廊下への出入り口があると壁がほとんどありません。
洗面化粧台やドアの上につける吊戸棚がよさそうなので、洗面化粧台や窓の高さを内見時に確認するとよいでしょう。
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