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【建売住宅の間取り実例vol.20】部屋の使い方に可変性のあるプランとは

今回の間取り実例は、寝室の一つを大きな空間にして、必要に応じて部屋を二つに分けることやまた大きな子供部屋としてだけでなく、共働きご夫婦のワークスペース兼寝室としてなど、その時々で使いかたを変えることのできるプランのご紹介です。
建売住宅の購入では、できあがった間取りの中から物件を選ぶことになりますね。
ところが、間取りがご家族の理想に、どこまで近づいているかイメージできず、やっと見つかった物件なのに、購入に踏み出せないともったいないです。
このコラムでは、今までに販売された建売住宅の実例から、その間取りの良いところ、間取り図では気づきにくいポイント、使い勝手が良くなるアイデアなどを紹介します。
間取りの実例をたくさん見ることで、家族構成やこれから叶えたいライフスタイルに、ふさわしいと思える間取りがわかるようになります。
いろいろな建売住宅の実例を見て、ご家族に合う間取りをイメージしたい方や、間取りの使い勝手がよくなるアイデアを知りたい方は、ぜひご覧ください。
可変性のあるプランとは

「可変性のあるプラン」とは、家族構成やライフステージの変化に合わせて部屋の使いかたを変えることができる間取りのことです。
たとえば家族が増えたら個室を増やし、家族が少なくなったら一つの空間に戻すなど、その時に合わせて使いやすい部屋にできる家のことですね。
今の住宅は耐久性も向上し、また「長期優良住宅」と言って長く安心・快適に暮らせる家だけが認定される制度も普及して、家の長寿命化が進んでいます。
家は長持ちするようになったのに、家族の生活に合わない間取りのままでは住みにくくなって、住み替えが必要になるかもしれません。
もし間取りなどが変更しやすい設計になっていて、家族が長く生活しやすいようにできるなら、必要に応じて家に手を加えながら住み続けることができるでしょう。
このように、長く住み続けられる家ほど「可変性」にも注目されるのです。
間取り実例の物件概要

・土地面積:170㎡台 ・建物面積:103.50㎡(1F:53.82㎡ 2F49.68㎡) ・間取りタイプ:4LDK+パントリー ・収納率;約11.5% ※壁芯計算 収納面積:約11.9㎡ ・方角 / 土地形状:東道路 / 整形地 |
間取り実例の特徴


4LDKでも5LDKでも使い方はいろいろ
11帖の洋室は、真ん中を仕切って2部屋にしてもよいですし、2人以上の子どもさんで使う大きめの子ども部屋でもよいですね。
そのままご夫婦の主寝室として、旦那さんと奥さんで半分ずつシェアしてもよいでしょう。
お二方それぞれのワークスペースもつくれてしまうほどの余裕ある寝室です。
1.5帖の余裕あるパントリー
パントリーの手前に稼働棚式の収納、奥はフリースペースになっているパントリーなので、広さを十分に生かした収納にしたいですね。
食料品だけでなく調理器具や食器のほかにも、リビングからは少し遠いけれど兼用できるサイズです。
バルコニーが屋根代わりの勝手口
勝手口の両側にある壁は、2階のバルコニーの加重を支えるためのものですが、この壁があることで、余裕ある奥行のバルコニーになっています。
バルコニーが屋根代わりになっているので、物干し場としても使えそうです。
また洗面室も近いので、家事ラクな動線になりそうです。
下駄箱と土間収納ですっきりな玄関
土間収納と下駄箱のダブル収納で整理しやすい玄関です。
下駄箱には家族の靴や玄関周りで使いたい小物類など、土間収納には外で使うベビーカーや子供さんのおもちゃ、傘などをしっかり分けて収納できる玄関です。
階段の1段目をずらすことで広くなった玄関ホール
居室空間をできるだけ広く取るには、廊下やホールのスペースを抑える方法が有効ですが、あまり少なすぎると玄関の上り下りが窮屈になる場合があります。
間取り実例では階段の始まりを1段ずらすことで、玄関に向けて斜めにホールが広がって窮屈さを解消しています。
高さはないけれど空きスペースを活用した階段下の収納
家の中の空きスペースはできる限り活用したいものですね。
建売住宅は限られた敷地のなかに効率的に部屋を配置していくので、そのなかでできた空きスペースを有効活用するのが得意です。
階段下の収納の高さは1mもありませんが、しまえる場所があるとありがたいです。
バランスの取れた寝室の収納
全ての寝室にタタミ「3/4」以上のサイズのクロゼットが配置されています。
個室の収納としては決して大きくはないですが、すべての部屋に確保している点は「流石だな」と感じますね。
クロゼットの広さに偏りがあると、室内が散らかる部屋がでてしまいます。
間取り図を見るときには、収納の広さのバランスにも注目してください。
2階廊下の収納はちょうどよい奥行き
トイレの衛生用品や物干し用品などをしまうのに、寝室のクロゼットのような奥行ではスペースを上手く使いきれません。
クロゼットの半分くらいの奥行が使いやすくて、掃除機なども立ててしまえる、ちょうどよいスペースです。
2か所のバルコニーは使いかたを工夫したい
南向きと東向きに2か所のバルコニーが設置されて、両方とも奥行きに余裕があり使いやすいです。
東向きのバルコニーは広めで二部屋から出入りもできるので、物干し場は南向きにして東向きはユーティリティーな使いかたを考えたいですね。
間取り実例で気になったポイント


赤線または赤枠で囲った3つのポイントについて解説します。
すべての動線を短くするのは難しい-①
いろいろな生活動線がすべて短いと理想的なのですが、注文住宅でも難しいことが多いです。
間取り実例では、洗面室とバルコニーの間の距離が長くなってしまいました。
また、洗面室からバルコニーへ行くまでに、「洗面室」「リビング」「寝室」の計3回ドアを開け閉めしなければならないので、洗濯物を持ちながらの移動がしんどいかもしれません。
玄関とトイレの位置関係もチェックする-②
間取りの実例では外から玄関のなかに入ってくると、トイレのドアが正面に見えてしまいます。
トイレまでの距離も短いですから、急な来客のときトイレから出にくくなってしまいますね。
玄関から丸見えのトイレは避けたい方もいるでしょうから、間取り図を見るときにチェックしてください。
朝の時間帯は混み合いそうな2階の廊下
廊下を少なくして居室空間を広げたので仕方ないですが、室内ドアが密集していますね。
内開きと外開きをうまく使ってドアがぶつかりませんが、家族の通勤・通学時間帯が重なったら混み合う廊下になりそうです。
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