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【間取りのギモン】リビングと和室がつながっている建売住宅が多いのはなぜか?
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建売住宅の間取りを見て、LDKにもう一つの部屋が繋がっているタイプのものが多いことにお気づきでしょうか?
つなげている理由としては、小さい子供さんのいるご家庭などで目の届くところで遊ばせることができることや、お客さまがいらしたときに一部屋として大きく使えるように、などがありますがもう一つ、建築基準法の基準を満たす必要からもつなげていることがあるのです。
建売住宅は比較的コンパクトな敷地に建物を企画することがあり、一つの敷地を2~3区画に分割して住宅を建てて分譲することが多いです。
建物は極力広い床面積をとりたいので周りの空きが少なくなります。
場合によっては南側の隣地との空きが満足に確保できないこともあります。
建物の設計では採光計算というものがあり、各居室について窓から一定以上の採光が入らなければならない数値上の基準があります。
採光計算の数値を確保するには窓ガラスの面積が大きいほど、窓面から隣地境界線の距離が長いほど数値を得やすくなります。
いずれかの居室に大きな窓をつくることができないときや、窓と隣地境界線の距離に余裕がない場合、一部屋ごとに基準を満たすことができないと居室とは認められないので、そのような部屋は「サービスルーム」や「納戸」の扱いになってしまいます。
外からの明かりが全くないわけではありませんが、日中でも暗い部屋になるのは間違いありません。
そのようなときに取る対策が1階の二部屋を一部屋とみなして基準をクリアする方法です。
採光計算においては、「ふすまや障子その他随時開放することができるもので仕切られた二室は、一室とみなす。」という条文があり、部屋の仕切りを条文の通りに設計することで、一部屋扱いにするのです。
建売住宅の間取りを見たときに1階のLDKともう一つの部屋が繋がっているときに、その間は扉ではなく引き戸になっているのはこのためです。
最近の間取りでは、「タタミコーナー」などの名で仕切りの無い3帖ほどの部屋が繋がっているタイプ間取りも増えてきました。
1階の2部屋が繋がっていても南側の空きが大きいものもありますし、玄関を中心にして左右に分かれる部屋のタイプよりもつながっている間取りの方が好まれる傾向にもありました。
もしコンパクトな敷地の中でLDKプラスもう一部屋が欲しいときや、なかなか思うような広さの居室が取れないときは、『LDKとの2室を1室に』の考えを取り入れてみてはいかがでしょうか。
注文住宅であれば、天井部分に取り付ける窓(トップライト)や吹き抜けの上部に取り付けるFIX(開け閉めできない窓)など、サッシの取り付け位置や種類を変えることで採光を取ることができます。
限られた敷地の中でより広い部屋をつくろうとする、間取りの企画の仕方をご紹介するコラムでした。

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